ひじきに含まれるタンニンをご存知でしょうか?タンニンは中性脂肪を減らし、脂肪をつきにくくする効果があります。また、ひじきは満腹感を得やすく、カロリーも低いためダイエットにも効果的です。またひじきには食物繊維のフコイダンも含まれています。
タンニンの効果とは?
タンニンとは植物に由来の水溶性化合物の総称です。ポリフェノールの一種でもあります。実はお茶に含まれるカテキンもタンニンの一種です。
体内の脂質は主にコレステロールと中性脂肪の2つに分けられます。タンニンはコレステロールと中性脂肪の両方の吸収を抑制する作用があります。
コレステロールの吸収抑制
タンニンは小腸において胆汁酸ミセルと会合し、ミセル中のコレステロールと結合、不溶化して脱離させる作用があります。不溶化することで小腸でのコレステロール吸収を抑え血清コレステロール値を低下させることができます。
中性脂肪の吸収抑制
食事とともに摂取したタンニンは小腸において膵リパーゼによる中性脂肪の加水分解を阻害します。また、脂肪の吸収を抑制し、便中への排出を促進することで体脂肪を低下するうれしい作用もあります。
フコイダンの効果
フコイダンは水溶性食物繊維の一種になります。食物繊維は腸の内で炭水化物の消化・吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防ぐ効果、コレステロールなどの余分な脂質を吸着し排出する効果など、主に吸収を抑制する作用があります。食べる順番を変えるだけのダイエット方法(豆知識)でも少し紹介した通り、水溶性食物繊維は食事の一番初めに食べるとより効果的です。
フコイダンについては以前に昆布の健康効果、アルギン酸とフコイダンでも紹介しています。
まとめ
タンニンとフコイダンによって中性脂肪やコレステロールを減らすことができます。血中の中性脂肪やコレステロールが気になる方はもちろん、ダイエットを考えている人にもお勧めです。