以前調べた難消化性炭水化物と同じような成分のポリデキストロースというものがあったので調べてみました。
ポリデキストロースとは?
アメリカの製薬会社によって人工的に開発された水溶性食物繊維です。トウモロコシから取り出したブドウ糖と人口甘味料であるソルビトール、そしてクエン酸を混ぜて高温で熱して製造されるようです。健康食品の特定保健用食品の栄養成分として消費者庁に認可されていて、特徴としては、摂取すると体内の消化酵素では分解されないことですね。似たようなものに難消化性デキストリンがありますが、ポリデキストロースも同様にトウモロコシから作られたものです。その他の特徴としては低カロリー 1gで1kcalのエネルギーで水によく溶け、味度・ゼロ 無味、無臭、甘味度なし低甘味化です。安全性についても米国FDAが認めた食品素材です。口腔内細菌の基質とならないため虫歯になりにくいといった性質もあります。
ポリデキストロースの効果・働き
特定保健用食品としてポリデキストロースは、お腹の調子を整える効果が謳われていますが、そのほかにもいろんな効果があります。
糖分の吸収を抑え、血糖値の上昇を防ぐ効果
50gグルコース(糖分)とポリデキストロース12gを同時に摂取することによって、血糖値の上昇を緩やかにする効果が確認されています。さらに、血糖値の上昇を緩やかにすることにより、インスリン過剰分泌を軽減することができます。インスリンは糖を脂肪に変ええて蓄えるよう作用するため、脂肪蓄積を抑制することができます。特定保健用食品によくある効果です。
脂肪の吸収を抑え、コレステロール値を下げる効果
ポリデキストロースは、食物脂肪を吸収しやすくする役割をもつ胆汁酸を吸着し、便として排泄する働きがあるといわれています。このため、脂肪の吸収を抑える効果や便秘を改善する効果があります。また、胆汁酸は肝臓でコレステロールを原料にして作られるので、血中のコレステロールを減らす効果もあります。これも特定保健用食品によくある効果です。
腸内の善玉菌を増やす効果
ポリデキストロースは、腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす効果があります。どういう過程で悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすかはわかりませんでしたが、研究ではこの効果が確認されているようです。
ポリデキストロースのまとめ
ポリデキストロースは、トウモロコシから作られた水溶性食物繊維で人の消化酵素では分解されません。このため、ダイエットなどに効果がありますね。便秘にも効果があるようです!
元々は、糖尿病予防や高脂血症のために医療用に開発されたもののようです。効果的には以前記載した難消化性デキストリンとほとんど変わりません。
ポリデキストロースは以下の商品に含まれています。
[トクホ] アサヒ飲料 ファイバー7500 500ml×24本