アトピー性皮膚炎の重症度と診断基準

 

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アトピー性皮膚炎の重症度

アトピー性皮膚炎は、皮膚の症状で軽微、軽症、中等症、重症、最重症の5段階に分けられます。

※アトピー性皮膚炎のガイドラインによって若干異なります。

 

軽度

主にカサカサ肌で腫れたりじゅくじゅくしたりはしていない状態を指します。

 

軽症

炎症状態に乏しく乾燥状態主体の症状です。面積に関わらず、紅斑、乾燥,落屑主体の軽度の皮疹のみみられます。カサカサして赤みをおびていて、皮膚がささくれだっていたり、白い粉をふいたように見える、皮がむけて落ちるなどの状態を指します。

 

中等症

中等度までの紅斑,鱗屑,少数の丘疹,搔破痕などを主体とします。紅斑,丘疹,びらん,浸潤,苔癬化などを伴う強い炎症の皮疹が体表面積の 10% 未満の状態です。カサカサ、赤み、皮膚のささくれ、皮がむけて落ちるといった症状がひどく、腫れた部分が固まり、ひっかいた痕がつくような症状を指します。

 

重症

高度の腫脹/浮腫/浸潤ないし苔癬化を伴う紅斑,丘疹の多発,高度の鱗屑,痂皮の付着,小水疱,びらん,多数の搔破痕,痒疹結節などを主体とします。紅斑,丘疹,びらん,浸潤,苔癬化などを伴う強い炎症の皮疹が体表面積の 10% 以上,30% 未満の状態です。腫れて赤みをおびて盛り上がる、粉をふいたようになる、皮がむけて落ちるといった症状が一層悪化した症状を指します。

 

最重症

紅斑,丘疹,びらん,浸潤,苔癬化などを伴う強い炎症の皮疹が体表面積の 30% 以上にみられる症状を指します。

 

年齢層と重症度別の割合

 

アトピー性皮膚炎の診断基準

以下の 1、2、33の項目を満たすものを症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断しています。そのほかは急性あるいは慢性の湿疹とします。

  1. 瘙痒
  2. 特徴的皮疹と分布
  3. 慢性・反復性経過

 

掻痒

皮膚あるいは一部の粘膜からおこり,かきたいという欲求を催す不快な感覚を示す掻痒感があること。 

 

特徴的皮疹と分布

(1)皮疹は湿疹病変

  • 急性病変:紅斑,湿潤性紅斑,丘疹,漿液性丘疹,鱗屑,痂皮
  • 慢性病変:浸潤性紅斑・苔癬化病変,痒疹,鱗屑,痂皮

(2)分布

左右対側性

  • 好発部位:前額,眼囲,口囲・口唇,耳介周囲,頸部,四肢関節部,体幹

参考となる年齢による特徴

  • 乳児期:頭,顔にはじまりしばしば体幹,四肢に下降
  • 幼小児期:頸部,四肢関節部の病変
  • 思春期・成人期:上半身(頭,頸,胸,背)に皮疹が強い傾向

 

慢性・反復性経過

乳児では 2 カ月以上,その他では 6 カ月以上を慢性とします。

 

 

臨床型としてアトピー性皮膚炎の分類

幼小児期以降の臨床型としての分類に以下のようなものがあります。混在する症例も多いため、あくまで臨床上の型になります。

  • 四肢屈側型
  • 痒疹型
  • 四肢伸側型
  • 全身型
  • 小児乾燥型
  • 頭・頸・上胸・背型

 

 

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